冷凍庫に食品を長く入れておくと、どうしても独特の冷凍庫臭が食品に移ってしまうもの。 
 ジップロップ等のフリーザー用の密閉袋に入れていても、だ。 
 調べてみるとこれらフリーザーバックの大半はポリエチレン素材でできており、 
 この素材は臭いの分子が容易に通り抜けてしまうほど分子密度が荒いようなのだ。 
 いろんな包装素材の物性を調べてみると、抜群の性能を持っているのは、 
 サランラップとクレラップに用いられている「ポリ塩化ビニリデン」フィルムなのだが、 
 冷凍したい食品をそのつどこれらラップできれいに包むのはかなりの手間。 
 ポリ塩化ビニリデンで作られたフリーザーバックがないか探してみたが見当たらない。 
 それもそのはず、ポリ塩化ビニリデンは破け易く繰り返し使うバックには適さないようなのだ。 
 ペットボトルに使われているPETも抜群のガスバリア性があるものの素材が硬くこれもバックには適さない。 
 そんな中、見つけたのが画像の商品。東洋紡独自開発の素材でオリエステルという商標。 
 PETに似たポリエステルのガスバリア性能を持ちつつ薄く加工でき固さもないためバック加工できる。 
 発売されているこの商品はゴミやオムツが放つ悪臭を閉じ込めるタイプのものだが、 
 中に食品を入れて外からの臭い移りを抑える効果も当然ながら高かった。 
 面白いものが出てきたものだ。
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